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 2016.03.07 UP DATE
新作『つちはんみょう』ついに完成。福岡伸一氏と対談も。

構想10年、『つちはんみょう』
が4月中旬に発売となります。

ツチハンミョウは、「道教え」
として知られる美麗な
ハンミョウと異なり、地味で
目立たない控えめな虫です。
その繁殖方法は独特で、
4000個の卵から生まれる
体長1ミリにも満たない
小さな幼虫は、寄生先となる
ハチの巣にたどりつくため、
いろいろな虫に
とりついていきます。
今回の作品は、わずか4日という寿命の中、種の存続のために決死の旅をする幼虫達の
道程を、緻密かつ力強いタッチで描きます。
物語の最後では、ようやくたどり着いた巣の中で対峙する、2匹の幼虫が描かれます。
そのすがたは、わたしたちにいのちのあり方について考えさせます。

ツチハンミョウについては『ファーブル昆虫記』にも記述がありますが、
この本の主人公で日本固有種のヒメツチハンミョウについては、
あまり知られていませんでした。著者の舘野さんは、その生態を解明すべく、
8年にも及ぶ生態調査を行ない、その一部を明らかにしました。
巻末の解説では、その調査のようすや、生態のくわしいようすを、
臨場感のある写真を交えながら紹介します。

絵本を書くにあたって、調査した結果をまとめたものが
「月刊むし」に掲載されています。しかも2号連続!
2月号では絵本にさきがけて、月夜に地表にあらわれる
つちはんみょうのすがたが表紙を飾っています。

 

また、絵本の発売にあわせた、生物学者の福岡伸一先生との
対談トークイベントは申し訳ありませんが、 満員となりました。
トークショー:ジュンク堂書店 池袋本店
開催日時:2016年04月16日(土)19:30 〜
『やわらかな生命』(文藝春秋)文庫化
『つちはんみょう』(偕成社)刊行記念対談&サイン会 福岡伸一×舘野鴻
event
 2015.06.19 UP DATE
最近は薪割りや田んぼをやりながら虫を食べています。


虫を食べる事で世界の見え方が変わりました。
講演やトークイベントではそのあたりの話が多くなっています。
「しでむし」シリーズの3作目をまだ(笑)制作中ですが、ようやくゴールが見えて
きまして、来年の春には刊行できそうな見込みです。
「しでむし」とは少し視点が違いますが、やはりこの作品も
小さい虫の生き様から命のあり方について感じてもらえたらと思っています。
8月は図版を担当した「世界の美しき鳥の羽根(仮)」誠文堂新光社刊行になります。
こちらはまた後ほどお知らせをさせていただきます。

倉吉博物館の原画展がオープンしました。
7/29−8/4日まで倉吉に滞在し、準備と開会式、展示解説、ワークショップを3件ほどしてきました。
打吹(うつぶき)城址、緑に囲まれた総合博物館。城下町の倉吉白壁土蔵群を模した
赤瓦、白壁の外観は街の景観にとけ込みます。
今回は過去最大、150点以上の展示点数。解剖図の制作過程スケッチや、モデルとなった昆虫の標本の他「カエル工房」さんによる爬虫類の見事な細密フィギュアも展示されています。科学系の博物館とは趣がちょっと違い、どちらかというと美術館です。常設の考古学展示も充実しています。
滞在中はおいしい地物をいただいたり伯耆大山山麓を徘徊したり、沢山の方と触れ合いながら歴史の街倉吉を堪能いたしました。展示は8/30まで、お近くの方はぜひ。

町田市民文学館 「宮沢賢治−イーハトーヴの鳥たち−展」(原画4点の展示)
7/18−9/23

神奈川県立生命の星地球博物館特別展「生き物を描く〜サイエンスのための細密描画」
7/18−11/3

サロン・ド・小田原(博物館講義室) 講演「絵本制作のための昆虫観察日記」 
10/31 17:30−18:00



湯河原町立図書館 ワークショップ 8/21

神奈川県立秦野ビジターセンター「舘野鴻原画展〜絵画で読み解く生き物の世界」
2015/11/21−2016/1/11:トークイベントあり(日時未定)
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 2014.09.27 UP DATE
湯河原で絵本原画展。


日本のファーブル、天才生物画家熊田千佳慕の遺志をつぐ舘野鴻。
「小さきいきもの」へ愛情を注ぎ、日夜山野を探し求めた歳月が絵本に結晶しました。

ちょうど絵本の話があって、熊田先生に相談したら、いいものがあるよといわれた。
それがしでむしだったんです。 汚くて目立たない虫をやりたい、と思っていたところへ師匠のひとことですからこれが決定的でしたね。

舘野鴻絵本原画展:湯河原町立図書館 TEL:0465-63-4155
2014.10.8(wed)〜10.15(wed) 9:30~17:00・10.14休館日
ギャラリートーク:10.11(sat) 13:30から約1時間
缶バッジを作ろう:10.13(sun) 13:30から約1時間 
舘野鴻先生が来場する日:10.11(sat)午前午後、13(sun).15(wed)午後
サインや作品に関する質問に気軽に答えてくださいます。
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 2013.07.03 UP DATE
労作「ぎふちょう」完成。出版記念原画展。


9ケ月間さなぎとして寝ている。とてものんきな生き物なんです。
そして春、桜の咲く頃から1ケ月半kらいしか生活しない。
日本の本州の里山に生息するチョウ。里山の開発などにより個体数の減少が著しい。
作品の一部は「作品をみる」vol.2でご覧ください。

「ぎふちょう」出版記念原画展日程
Creative / Art Gallery CORSO <終了>
東京都千代田区神田神保町3-1-6 日建ビル3F TEL:03-3556-3636

ギャラリーぜん 7.6~15 10:00-17:00
神奈川県秦野市立野台1-2-5 十全堂ビル2F TEL:0463-83-4031
7.7(sun)15:00−17:00「舘野さんと語る自然のあれこれ」トークショー(無料)」

長池公園自然館 8.8~30 9:00〜17:00
八王子市別所2−58 TEL:042-678-4616
8.24(sat)10:30−11:30「舘野画伯のむしむしトーク」トークショー(無料)]

相模原市立博物館 9.14~10.27 9:30-17:00 休館日あり
神奈川県相模原市中央区高根3-1-15 TEL:042-750-8030
9.14(sat)11:00-12:00
「舘野鴻ギャラリートーク このすばらしきちっぽけな世界(無料)」

大井町生涯学習センター 11.2~10 9:00-21:30 
神奈川県足柄上郡大井町金子1995 TEL:0465-83-5409

トークショー
9/5(木)19:30 ジュンク堂池袋本店4Fカフェ お申し込みは7月5日から
         TEL:03-5956-6111

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 2010.05.05 UP DATE
「小さきいきもの」への飽くなき探求が
              画期的な絵本を生み出した。


日本のファーブル、天才生物画家熊田千佳慕の遺志をつぐ舘野鴻。
小さきものへ愛情を注ぎ、日夜山野を探し求め続けた歳月がひとつの絵本として
結晶しました。「しでむし」はひたすらリアルな昆虫の日常を描き出します。

しでむし。死体から湧いて出てくる虫、死体をエサにする虫をどうしてまた
最初の絵本の題材に選んだのだろうか。

子供の頃から先生のそばにいました。
新潟の新しい科学館に熊田千佳慕の作品を陳列したいといってこられた職員が
しでむしの研究者だったんです。是非作品にと先生に論文を手渡されていきました。
ちょうど絵本の話があって、先生に相談したら、いいものがあるよといわれた。
汚くて目立たない虫をやりたい、と思っていたところへ師匠のひとことですから。
これが決定的でしたね。
今写真が良くなって出番もないし、玉砕覚悟でヒトのやらない事をやろうと。
それから猛然と、しでむしを求めて山野を探しまわりました。

もちろん、研究者の方々のあとを確かめながら泥をほじくりかえしたりするんですが
やってるととまらない。
屋内で観察してると仕事部屋が死臭で充満する事もざらですが、
実はそういう時は死肉の周りで息もつかせぬ生活のドラマが繰り広げられている真最中なんです。もうそうなると死臭の中、数日間徹夜で覗きこんでても気にならない。

あと、私はオサムシが好きで、よく誰も行かないような人気のない山に行きます。
だからそこではみつかってない種をみつけたりするんですが、もう一歩のところで
新亜種にはならない。仲間は亜種を発見して名前がついたりしてるんですが、
私にはそうした発見の才能はないようです。


live_report
 2009.09.29 UP DATE
もうひとつの顔。ミュージシャンとしてサックスを吹く。


あ、サックスは基本的にドシロウトです。
「表丹沢音楽講」というドラム蓑宮俊介とのデュオが基本ユニットです。
秦野に越してきて「タテノバンド」というバンドを組んで、スタンダードジャズや
オリジナルで地元のライブハウスや飲み屋でインチキくさい演奏をしていました。
そのバンドを解散し、2005年、ベースを省いたコード楽器とドラムとのトリオ編成で「表丹沢音楽講」を結成。ここで実験的な曲ばかり演奏するようになりますが、
案の定、ジャズ理論(といっても私はきちんと学んでいませんが)がベースにあるコード楽器奏者との疎通がうまく行かず、結局ドラムとのデュオに。

蓑宮のドラムは正確でよく歌うし、なにより、演奏中常にコミュニケーションができ、演奏がどんな展開になっても対応のできるすばらしい奏者であったので、
サックスも自由に振る舞えて非常に発見が多く、とても面白いものでした。
いつも青筋立てて吹いていますが、コントのような「ぷっ」と吹き出すような「間」や「つぼ」や、さらに「キレ」や「コク」のある音楽ができたら、と思っています。

07年は、サックスを始めたときからのアイドルだった林栄一さん、久保島直樹さん達にバンドに加わっていただき、ライブをすることができました。
これは音楽をやっている中で最高の経験でした。
このユニットは神奈川県西部限定で(笑)細く長く続けていきたいと思っています。
右の写真は平塚七夕まつりでのストリート演奏風景。

 
 profile
舘野鴻(たてのひろし)


ぎふちょう作品はvol.2で。



68年横浜市生まれ。
札幌学院大学中退。
幼少時より熊田千佳慕に師事。
86年より北海道江別市札幌市に住み
演劇、舞踏、音楽活動。
舞台美術、報道カメラマン助手、
生花店などで勤めながら音楽活動や
生物観察を続ける。
92年横浜に戻り土木作業員、配送業
の傍ら現代美術、現代詩に触れる。
96年神奈川県秦野市に居を移し
本格的に生物画の世界に入る。
図鑑プレート、絵本、月刊誌、
教科書の執筆の他、TV出演に
NHKBSドキュメンタリー熱中人
NHK首都圏ネットワーク
日曜美術館「熊田千佳慕」等。


なつのはやしのいいにおい
福音館書店

うちの前の雑木林が取材地です。
樹液を見に行くといつもいるけど、
地味で名前もあまり知られていない
サトキマダラヒカゲ。
樹液の蜜を吸いたくていいにおいを
辿っていきますが、樹液には色々な
虫がいて仲間にいれてもらえません
そして林の中を飛び回りたくさんの
虫に出会います。

野生のオーケストラが聴こえる
バーニークラウス/みすず書房

サウンドスケープ生態学パイオニア
である著者が、生物と自然環境が
作る音響の意味を明らかにする。
環境音への認識を一変させる必読書


こまゆばち/かがくのとも
詳細は⇧をクリック。



久々の原画展
神保町・ギャラリーCORSO
10/16 tue.〜21sun/ 10:00-18:00

2.10発売の雑誌「BE-PAL」
3月号のルポ「野の人」掲載。
2010.5.
NHK「熱中人」に出演。
生きた化石「ガロア虫」に迫る。


舘野氏自宅での撮影風景
取りあげられたのは「ガロア虫」。
大正時代、日光でフランス人
外交官ガロアが発見した虫で、
原始的な特徴を持ち、氷河期の
生き残り・生きた化石と呼ばれる。



カエルと一緒に考えよう
棚田のこれから。
越後妻有の棚田展ポスター。
09.10.10~11.29
十日町市立里山科学館
越後松之山森の学校キョロロ