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 2009.02.25 UP DATE
メコンの誘惑。泥と騒音とネオンの汗臭い世界。




テオのホーチミンにいってきた。
紅い旗と干支の水牛、黄色い梅が咲き乱れる熱帯の正月。
ハノイが水の都の趣だとすると、ホーチミンは港の混沌に溢れている。
ハスのネオンサインやバイクのクラクションにあおられる雑踏のエネルギー。
エレファントフィッシュと揚げ餅をマンゴ100%サワーで流し込む。
そのままメコンを渡る。泥の河に浮かぶホテイアオイ。
転がる石ならぬ流れる苔は時折血の色に見えたりもする。。
枯葉作戦にも絶滅しなかったデラシネ、浮き草の生命力が無数に浮かんでいるようだ。

アンコールワットの彫刻は生臭い営みばかり描かれている。
戦争や虐殺の合間に宴会があり、袖の下が渡されている。
この部族は傭兵だから足を前に出すふりだけして進軍していないとか
この民族とあの民族では踊りの手の返しが違うとか
細大漏らさず生々しさに溢れていて面白い。
巨大な石像もくちもとは笑いながら目は怒り狂っていたり
ヒンズーの神々の首はすべて切り落とされていたりする。
石を砕いて空に伸びる鬱々とした巨木。
正統とならず暗闇に消えたメコンのまがまがしい神話伝説は街の隅々に活きている。

暑い昼間は犬しか歩いていない屋台が夜はコッポラのセットみたいに活気を取り戻す。
トウクトウクでホコリだらけの真っ暗闇を走る。あちこちに精霊が聴こえる。
突然ラッフルズホテルが現れる。
マッサージでうつらうつらしているとこの世界が別物に変わる。
 
井の頭の池と平林寺のそば。
今年のキーワードは自然とPOP。
今度はアートと鎌倉のコラボ、「鎌倉巡空」
由緒ある寺に不思議な光景が溶け込む。

懐かしい唄にのせた新しいまつりは生まれるか。
ダンスがしたいのに環境がない「ハマこいカーニバル」。
網膜剥離手術のあと眼の中に浮かんだウミクラゲ。
日比谷のジョルジュ・ベンジョールに
2000人のブラジリアンが踊り狂った日。
メコンの誘惑。泥と騒音とネオンの汗臭い世界。