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 2018.01.10 UP DATE
根本敬ゲルニカ計画の大作「樹海」完成。

根本敬《樹海》2017年 キャンバス、アクリル絵具、水性マーカー333.3×788cm
撮影:宮島径 ©NEMOTO Takashi Courtesy Mizuma Art Gallery

全体画像は「作品をみる」vol.2 で本人のおしゃべりとあわせてお楽しみください。


展覧会タイトルでもあり、本展で展示される《樹海》は、
根本敬が今年5月から半年をかけて描きあげた
333.3×788cm、パブロ・ピカソの《ゲルニカ》(1937年)とほぼ同サイズの大作です。
制作場所は大田区京浜島にある須田鉄工所の一角、BUCKLE KOBO。
鋼鉄を叩いたり削ったりする音が鳴り響くなか、
「根本敬ゲルニカ計画」と称して進められてきたプロジェクトとして制作されました。
去る10月1日(日)に開催された「鉄工島フェス」にて、
七尾旅人、PBC、石野卓球、そして岸野雄一など、
根本と縁のあるミュージシャンのライヴやDJなどとともに
初めて披露された本作は、それまでは仮の通称として、
「新ゲルニカ」と呼ばれていましたが、当日、
根本本人によってタイトルを《樹海》とすることが発表されました。

根本敬《樹海》――。離れた立ち位置から眺める、近くでつぶさに細部を観察する、
あるいは遠くから少しず つ絵に近づいて変化を楽しむ……。
目のまえの樹海にみずからが迷い込んだとき、そこに因果鉄道のレールが続いているはずです。
「《樹海》を観る機会はもうないのか」というたくさんの声に応え、
この度、ミヅマアートギャラリーにて本展覧会を開催する運びとなりました。
本展では根本の半年に渡る制作を記録した映像や資料も併せてご覧いただけます。

根本敬展「樹海」NEMOTO Takashi “Ocean of Trees”
ミヅマアートギャラリー
2017年12月13日(水)—24日(日)11:00 – 19:00:会期中無休
オープニングレセプション:2017年12月13日(水)18:00 – 21:00


「根本敬ゲルニカ計画」製作中。写真:江森康之  提供:太田出版





「根本敬ゲルニカ計画」とは、根本敬が「個人の意志を超えた大きな何かに突き動かされて」
パブロ・ピカソの『ゲルニカ』と同じサイズである
縦349センチメートル、横777センチメートルの絵画制作に挑むプロジェクト。

アトリエは羽田空港に近接する京浜島の鉄工所にあるファクトリーBUCKLE KOBO。
画材アドバイザーは根本敬に共感した会田誠が担当する。
会田は1999年刊行の「ミュータント花子」で根本からの影響を発言していて関係は深い。
制作過程は漫画家ニコ・ニコルソンによって『美術手帖』に連載されています。
ゲルニカ計画ファンディングページはMotion Galleryで公開中(上記画像クリック)
作品が完成した暁には作品を囲んで、京浜島でライブや展示、映画上映、
パフォーマンスを行なう『鉄工島FES』が開催されます。

2017.8.2.トークライブ「根本敬ゲルニカ計画」の全貌
LOFT9 SHUBUYA
出演:根本敬・会田誠・岩渕貞哉(『美術手帖』編集長)他
司会:穂原俊二(太田出版)・写真:江森康之



根本敬は、ここ数年ずっと絵を描いています。
その集大成が2016年6月に刊行された『ブラック・アンド・ブルー』(東京キララ社)。
「十代前半から五十代後半までお世話になったレコード、
とりわけジャケットへの恩返し」として独自の解釈で描いた作品165枚
(ジャケット裏面の作品を含め220点余り)を収載完売しました。
そして、「ゲルニカ」サイズの絵を完成させようと決心することになります。

制作風景と作品の一部及び根本敬の想いは
「作品をみる」vol.2でしゃべろを直接お聴きください。

根本敬:1958年東京都目黒区生まれ。
『月刊漫画ガロ』1981年9月号掲載
「青春むせび泣き」で漫画家デビュー。
以降「特殊漫画」の道を突き進み、
漫画界の極北に位置する。
漫画界のみならず、音楽界やアート業界にも
熱烈な支持者やフォロワーを持つ
オルタナティブ界の最重要人物とされる。
代表作に『生きる』『天然』(青林堂)他多数
1993年『因果鉄道の旅』所収の
「でも、やるんだよ!」は
NHK・Eテレ「ニッポン戦後サブカルチャー史」で
90年代を牽引し大きく影響を与えた言葉
として紹介された。
2016年根本敬 レコジャケ画集『ブラック アンド ブルー』

 
上原木呂展〜色彩抽象とCANDY POP
根本敬ゲルニカ計画の大作「樹海」完成。