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 2010.11.16 UP DATE
山本竜基、2年ぶり3度目の個展を開催。
展覧会後には中国北京へと渡る山本が放つ゚モ身の大作です。
精細な描写で徹底して自画像を描き続ける山本が本展で挑むのは、地獄図です。 題材は山本の出身地三重を中心に多く伝わり、かつて熊野比丘尼たちが絵解きを して全国をまわったという「熊野観心十界図」。 百を優に超える山本の様々な自画像が、巨大なキャンバスを埋め尽くします。 人生の全て、そして死後の世界の縮図として描かれた十界図。 死後におちる様々な地獄はそれぞれ現世の因果として絵解きされます。 一枚の絵を見ることで死後の世界を疑似体験した観客は、現実の生活において 各自の生き方を律することになりました。 このように、本来十界図は広範な市民を対象にした多分に教訓的な絵画でした。 しかし今作にて獄卒に責め苛まれる死者たちは、隅々まで皆山本の自画像ばかりと なっています。一般性を保つため匿名的であるべき死者を描くには、自画像は 本来内省的で限定的なもののはずです。それにもかかわらず、私たちが不思議と山本たちの姿に自己を投影できるのはなぜでしょうか。 山本の描く自画像は今回、自画像でありながら独自性を持たない、ある種の記号の ように映ります。困惑しつつも状況を素直に受け入れ、苦悶や悔悟の色もなく、 どこかとぼけた山本たちの表情。 私たちはいつしか同じ顔をした山本たちの判別をやめ、その状況や動きから何かを 読み取るようになります。一枚の能面から様々な感情を掬い取るように。 私たちの視線は一点にとどまることなく、無数の山本のかたちを追います。 数々の地獄は、山本たちが躍動する巨大なテーマパークのようでもあり、 いつしかそこに痛快ささえ感じている自分に気づくかもしれません。 山本は自身が理想とする絵画を「1コマ絵画」と呼んでいます。 それは数時間の映画、数冊分の漫画がつくり出すドラマを、1コマの絵で表現する 絵画の事です。これまで山本は特に漫画に大きな影響を受け、また憧れてきました。 山本は漫画の構成要素に「物語」、「動き」、「キャラクター」の三つを挙げます。 山本は自作におけるほぼ唯一のキャラクターである自分自身を、 慎重に選んだシチュエーションに配します。 そして自作の構成要素の中で山本が最も重要視するのが「動き」です。 漫画に限らず作品の印象、魅力に大きく関わり、観客の視線を誘導する心地よい リズムとなる「動き」。山本はそれを1枚の絵で表現すべく、綿密な構図に徹底して こだわり、持てる技術を駆使し、途方も無い時間をかけ、今回出来るかぎりの大画面 に描き上げました。地獄とはデフォルメされた現実の姿。 山本の描き出す地獄図の中に、自身の姿を探してみてはいかがでしょうか。 山本竜基 展           会期:1月26日(水)-2月26日(土) 11:00〜19:00 (日・月・祝日休廊) 会場:ミヅマアートギャラリー 問合せ:棟久(むねひさ) ********************************************************************** <画像キャプション/一部:vol.7でより拡大した画像をご覧ください。> 「地獄図 〜山本版〜」(部分) 2010 キャンバスにアクリル 360.2x381.3cm 撮影者:宮島径 ********************************************************************** 
 
 profile
ミヅマアートギャラリー
MIZUMA ART GALLERY
主宰:三潴末雄



「アートにとって勝ちとは何か」
玄冬舎/\1.700+税



ひとつの集大成
ジパング展プログラム。
作品はvol.9で。





ミヅマアートギャラリーは、
市谷田町に新しく画廊空間を
開設しました。
開廊展は
November Steps -Suzan Phillipsz & Gallery Artists-
と題したグループ展です。
これを機にスタッフ一同
さらに社業に邁進する所存ですので
今後とも一層のお引立てを
賜りますようお願い申し上げます。
皆様のご来廊を心より
  お待ち申し上げます。(09.11.4)
開廊時間:11:00-19:00
日・月・祝休廊
162-0843 
東京都新宿区市谷田町3-13 
神楽ビル2F
2F Kagura Bldg., 3-13
Ichigayatamachi Shinjuku-ku,
Tokyo 162-0843

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アーカイブはこちら


2013.12.27
天野喜孝「TOKYO SYNC」
ミヅマ初個展。


2013.6.12
五島記念文化賞美術新人賞
研修帰国記念 宮永愛子展
「house」


2012.11.21
山口藍展「ほし」


2012.10.10天明屋尚合戦図。


2011.04.28青山悟展
芸術家は人生において6本の
薔薇を真剣につくらねばならない 。
作品はvol.8で。


2011.03.05鴻池朋子
「隱れマウンテン 逆登り」


2011.1.18
オ・チギュン展
指江昌克展「見えざる手」
2011.2.28


2010.11.16 山本竜基3度目の個展。
作品はvol.7で。


2010.05.15渦を巻き絡みあう情念が
あふれ出す筒井伸輔 の世界。
作品はvol.6で。


2010.5.13点での表現丸田斎。
東京初個展


2010.03.13
O JUN個展「O JUNの山」
作品はvol.5で。


2010.3.23会田誠展「絵バカ」


2010.02.01天明屋尚の掲げる風流。
作品はvol.3で。


2010.02.01山口藍展「きゆ」。
作品はvol.4で。


2009.11.10球体に潜む時代への眼差
指江昌克個展。
作品はvol.2で。